こんにちは。あめちょこです。
先日図書館でモラハラに関する書籍を調べていたところ、こちらの本が目に入りました。
河出書房新社(2014/04発売)
現在紀伊國屋書店のサイトから購入するか、楽天やメルカリなど中古本で購入が可能です。
私がモラハラ被害で別居をしたのが2017年、その頃にはこの本はすでに発行されていました。
しかし当時の私は視野狭窄に陥って、書籍を読む精神的な余裕はなく、この本に出会うことはありませんでした。
モラハラの過去を振り返るのは嫌ですが、何か気づきがあるかもしれない、この先モラハラの経験談を語るのなら、自分以外の人のモラハラ体験も知っておこうと思ったのです。
のめり込むようにして読んだので、同じモラハラ被害者の立場として感想を書こうと思います。
現在モラハラ被害を受けている人
モラハラかどうかわからないけど、もしかして自分がモラハラを受けている?と気になっている人
家族や友人からモラハラ被害の相談を受けている人
この本は読むのが遅い私が半日で読み終えることができました。私も元モラハラ被害者という立場なので、のめり込めたという事でもあります。
目を覆いたくなるようなモラハラ体験に触れることができます。そしてモラハラの自覚から脱出後の過程が丁寧に記録されています。
この記事を読んでいるあなたがモラハラ被害者であってもなくても、さまざまな人生に触れるという意味でもオススメです。
今モラハラを受けている人は、そんな書籍を読む余裕なんてない!という声も聞こえてきそうですが、今あなたに起こっていることを俯瞰して考えるきっかけになると思います。
私のプロフィール
会社員歴20年以上のひとり親です。
共働きで子ども3人を育てながらフルで仕事してきました。
元夫と親族と価値観が合わず離婚しました。
別居時に資産ゼロになったので現在お金の勉強中です。
広汎性発達障害、不登校の子どもの子育て経験があります。
自分のモラハラ被害と重ねてみて
洗脳、他人軸で生きていたことが俯瞰できた
著書のまっち〜さんは社会的に自立している女性です。第一子出産の頃よりモラ全開。段々モラハラがエスカレートします。
携帯電話の所持を制約される厳しい日常生活の制約、モラ夫のご機嫌を損ねないように気を遣う生活、嫌がらせ、ついには身体的暴力まで。
モラ夫の長い説教、支配、自己中心的な考え、近寄られるだけで萎縮してしまう緊張感や恐怖がリアルに想像される場面の数々。
自分が頑張ればなんとかなる、モラ夫も仕事で大変だからイライラしているのだろう、今だけだろう、という思考で洗脳されていく様子も。
毎晩2時間以上に及ぶ深夜の説教で、最後の方には諦めて相手に従ってしまっていたことを思い出しました。
そういえば、子どもの学用品を買い忘れていることを深夜になって気がつき、怒られたらどうしよう!と動悸がして、深夜なのに泣きながら24時間営業のスーパーまで買い物に行ったなあ。
読書が視野狭窄から脱却するための一つのツールになる
私自身の体験と重ねるならば、身体的暴力がなかったことを除いては、共通点が多くて本に向かってうなづいたり涙ぐんだりしながら読んでいました。
あの頃は、まさか自分がモラハラを受けていて、洗脳されているなんて気がついていなかったから。
他にもモラハラの書籍を読んでいこうという気持ちになれました。
モラハラ被害ってどうしてこんなに似ているんだろう。自分だけじゃなかったんだ。
本から学んだモラハラ被害にあっている人に共通するアドバイス
誰かにSOSを発信して良いこと
本では命の電話、元モラハラ被害者の知人、専門家などさまざまな人にSOSが発信されています。
「あなたは悪くない」「今すぐ逃げなさい」この言葉で自分がモラハラを受けていることを自覚してスタート地点に立った気持ちは私も全く一緒でした。
この言葉を言われていなかったら、一生気づかずに我慢していたかもしれません。
私も24時間女性電話相談にかけた時にモラハラを自覚しました。
モラハラ被害の一部始終が丁寧に描かれていますよね。
モラハラ加害者との話し合いは第三者を介した方が良いこと
モラハラ加害者とはまともな話し合いができません。
話がまともに噛み合わないからです。
この本の著書もはじめは自分の力でなんとかしようとモラハラ加害者と闘った様子が描かれています。
お金のことを気にしてできることなら自分で解決したい気持ちもわかりました。
私は割と早い段階で弁護士を依頼し、離婚調停に挑んだのですが、依頼するかしないか、依頼する場合のタイミングやは個々の事情にもよると思います。
ですが遅かれ早かれ、モラハラ加害者との直接的なやりとりを減らすためにも第三者に頼むメリットは大きいと思います。
専門家に依頼すると直接モラ夫とやりとりしなくて良いのが安心でした。
それに、話を聞いてもらうことで気持ちの整理ができ、毅然と挑む、自分軸で物事を考える時間ができました。
なるほど、話の噛み合わない相手とは無駄に時間が過ぎるだけですもんね。
まとめ
モラハラ被害者の体験やバックグラウンドは、人それぞれ違います。自分の境遇と比べる必要はありません。
例えば自分はまだここまでひどいことをされていないからという理由で我慢する必要はありません。
家庭内のモラハラは周囲にはわかりにくいからこそ信頼できる人に聞いてもらい、自分を取り戻していきましょう。
モラハラ加害者がモラハラ被害者を装っても、わかる人にはわかります。
モラハラを受けて心にゆとりがない時には、自分がモラハラにあっていることも気が付かないほど洗脳され、感情が麻痺してしまうことがあります。
それでも警察や行政に相談する勇気を持ちましょう。
読書をするまで数年かかった私より、モラハラ被害の傷を癒すには時間がかかりますが、決して自分一人で抱え込まないようにしましょう。